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井の頭線で唯一目黒区に所在する駅、駒場東大前。駅周辺には東大や、有名私立高校が並ぶので、この駅の利用者は学生中心である。この辺りの住宅街は、非常に閑静で洒落た建物も多く、近くの駒場野公園には都心部で唯一の水田があったりと、なかなか風情ある景色の広がる場所だ。 駅の形状は1面2線の島式ホームで、井の頭線の中では比較的オーソドックスな形をしている。また、東大で入学試験が行われるときなどは、急行が臨時停車する場合もある。 |
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◆ 駅の放送
旧放送
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● 歴史小話 ● |
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〜駒場駅と東大前駅〜 井の頭線開業当時、神泉〜池ノ上間には「西駒場」と「東駒場」の2つの駅が存在した。この2駅間は、わずか300mほどしかなく、当時はこれが井の頭線の最短駅間距離であった。 その後、西駒場駅は駒場駅へ、東駒場駅は一高前駅、さらに昭和26年に東大前駅へと、駅名が改称される。そして昭和40年、ようやくこの2駅は一つに統合され、現在の「駒場東大前」となった。駒場駅と東大前駅に分かれていた時代の名残は、残念ながら今はほとんど残っていない。駒場駅は、現在の駒場野公園入り口付近に、東大前駅は、現在の駅のやや渋谷寄りに位置した。 |
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〜ケルネル田圃〜 駒場東大前駅から下り電車に乗り、ほどなくすると、左手に小ぢんまりとした田圃が現れる。この都内に現存する貴重な田圃、「駒場水田」は、別名「ケルネル田圃」とも呼ばれており、その名はドイツ人のオスカー・ケルネル教授に由来する。 明治11年、札幌農学校に続く日本で二番目の農学校である、駒場農学校がこの地に開校する。当時、これらの農学校開校をうけて、海外からたくさんの指導者が来日したが、中でもケルネル教授は、この水田で国内初の科学的な農業試験を指導。実地の実験の大切さを説いたケルネル教授は、日本の農学の礎を築いた。つまり、この「駒場水田」こそが、日本の近代農業発祥の地なのである。 |
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